2012年09月14日(金)
木更津市制施行70周年記念事業
新生ふるきゃらバラエティ
稲村の火
『稲むらの火』は1854年安政の南海地震に際して、復興に挑んだ浜口梧陵と村人たちの実話に基づく物語です。
浜口梧陵は広村で分家、浜口七右衛門の長男として生まれ、12歳の時に本家の養子として銚子(現在の千葉県)に移り、家業であるヤマサ醤油の事業を継ぎました。
たまたま彼が広村に帰郷していた時、突如大地震が発生し、紀伊半島一帯を大津波が襲いました。
彼は稲むら(稲束を積み重ねたもの)に火を放ち、この火を目印に村人を誘導して、彼らを安全な場所に避難させました。しかし津波により村には大きな爪あとが残りました。
かわり果てた光景を目にした梧陵は、故郷の復興のため身を粉にして働き、被災者用の小屋の建設、農機具・漁業道具の配給をはじめ、各方面において復旧作業にあたりました。
さらに将来のための津波対策と、災害で職を失った人たちの失業対策のために、紀州藩の許可を取って堤防の建設に着手し、翌年から4年の歳月、延べ人員56,736人、銀94貫の私財を費やして全長650m、幅20m、高さ5mの大防波堤「広村堤防」を築きました。
そしてこの堤防は1946年(昭和21年)に発生した昭和の南海地震津波から住民を守り抜きました。
浜口梧陵のおこないに感動した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、A Living God(生ける神)として世界に紹介しました。
また、昭和12年文部省発行、小学国語読本に「稲むらの火」として掲載されました。
その物語りを新生ふるきゃらが舞台化したのがバラエティ「稲ムラの火」です。
全国の応援する人々の声援に応えて、ふるさときゃらばんメンバーの有志が集まって結成されました。2010年5月株式会社チーム石塚を立ち上げ、7月、所属ミュージカルカンパニー「新生ふるきゃら」が「トランクロードのかぐや姫」の上演活動を開始しました。メインスタッフは文化庁芸術祭賞・スポニチ芸術大賞グランプリ・東京芸術劇場ミュージカル月間優秀賞・舞台芸術家組合賞など数々の賞を受賞したメンバーが集結しています。
2010年10月名古屋で開催されたCOP10生物多様性の保護に呼応した大人と子どものためのミュージカル「瓶ヶ森の河童」を、また商店街を舞台としたミュージカル「トランクロードのかぐや姫」を上演中です。
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新生ふるきゃら
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